四国山地では、集落もまた、距離を取りながら家々が斜面に立ち、回りの畑で自家用の食料を栽培する自律的な環境。孤立と連帯のバランスが絶妙で、現代社会に示唆的です。

祖谷の落合は、重伝建に指定された集落。斜面を直線に下る道と、等高線に沿って東西に伸びる道のネットワークが家々を結び、今は、その東西の道をつなぎ合わせて、車が上まで上がれます。それにしても、畑の急傾斜ぶりに絶句。農作業もたいへんですが、さらに、「サラエ」という専用の道具で、落ちて行く土を上に戻します。
一宇の赤松は、日本でもっとも標高差のある集落で、下の家から上の家まで750m。一体どのくらいの距離なのか歩いてみると、1時間半掛かりました。上に到着すると、そこに広がるのは、遮ることのない絶景。訪れた5月でも、風の通りは寒く、その風と昼夜の寒暖差のおかげで、頂上付近でつくる干し柿は糖度が高く、百貨店で高値で取引されるとか。
落合集落



赤松集落






落合
赤松
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