ブエノスアイレスの名所の一つが、エビータを初めとする著名人を埋葬したレコレータ墓地。

レコレータ墓地の格子状の街路には、びっしりと隙間なく霊廟が立ち並びます。そのスタイルは、新古典主義からアールヌーボー、アールデコまでさまざま。デザインのレベルは、ブエノスアイレスの写しとも言えるほど高く、建築都市の中に、もう一つの建築都市があるような入れ子構造。

ただし、区画の価格の問題なのか、間口が狭く、うなぎの寝床のような形状。その上、それぞれの家族の希望や、おそらくは財力で、デザインや大きさが決められるせいか、一つ一つはブルジョワ的な美しさなのに、全体として見るとバラバラ感が際立ち、高級住宅地のはずが、建て込んだ下町の雰囲気。部分が秀逸でも、まわりへの配慮なしでは、すばらしい景観にはなり得ないという現実世界の写しのよう。

まわりを気にせず、好き勝手に生きるのが、死後の世界か?

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